「腸活」という言葉が定着して久しいですが、もしあなたがまだ「腸活=便秘解消のため」だけに行っているとしたら、それは少しもったいないかもしれません。


近年、世界中の研究機関でマイクロバイオーム(腸内細菌叢)の研究が進み、腸が私たちの「メンタル」「睡眠」「老化」にまで深く関わっていることが解明されつつあります。


今回は、従来の腸活知識をアップデートする、最新の「腸活2.0」とも言えるトーンで、あまり知られていない3つのアプローチをご紹介します。




INDEX



  • 1. 「脳腸相関」でメンタルと睡眠を整える

  • 2. プロ、プレ、そして「ポストバイオティクス」へ

  • 3. 腸活の入口は「口」にある




1. 「脳腸相関」でメンタルと睡眠を整える




良質な睡眠と腸内環境



最新の腸活で最もホットなキーワードが「脳腸相関(のうちょうそうかん)」です。

脳と腸は自律神経やホルモンを通じて、双方向におしゃべりをしていることがわかっています。


幸せホルモンの工場は「腸」にある



精神を安定させる神経伝達物質「セロトニン」。実はその約90%が腸内で作られていると言われています。腸内環境が悪化すると、イライラや不安感が増すのはこのためです。


睡眠の質も腸が決める?



セロトニンは、夜になると睡眠ホルモン「メラトニン」に変わります。つまり、腸を整えることは、最高級の枕を買うのと同じくらい、良質な睡眠への投資になるのです。


「最近よく眠れない」「なんとなく気分が落ち込む」という方は、休息をとる前に、まず腸のケアを見直してみるのが近道かもしれません。



2. プロ、プレ、そして「ポストバイオティクス」へ




食物繊維豊富な食事



これまでの腸活は以下の2つが主流でした。



  • プロバイオティクス:菌そのものを摂る(ヨーグルト、納豆など)

  • プレバイオティクス:菌のエサを摂る(食物繊維、オリゴ糖など)



今、注目されているのが第3の矢、「ポストバイオティクス」です。

これは、腸内細菌がエサを食べて作り出した「代謝産物(短鎖脂肪酸など)」のことを指します。



実は、私たちの体に直接良い働きかけをしているのは、菌そのものよりも、菌が作り出したこの「代謝産物」であることがわかってきました。特に「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」は、脂肪の蓄積を防いだり、全身の炎症を抑えたりするスーパー物質です。


最新の腸活では、「菌を増やす」だけでなく、「菌に短鎖脂肪酸を作らせる」ことを意識するのがトレンドです。水溶性食物繊維(海藻や大麦など)を積極的に摂り、自分の腸を「有益な物質の生産工場」に進化させましょう。



3. 腸活の入口は「口」にある




意外と見落とされがちなのが、「口腔内フローラ」と「腸内フローラ」の関係です。

口と腸は一本の管で繋がっています。歯周病菌などの悪玉菌が唾液と一緒に飲み込まれると、それらが腸に到達し、腸内環境を荒らす原因になることがわかってきました。



いくら良いサプリメントや食事を摂っていても、その入口である口の中が悪玉菌だらけでは、効果が半減してしまいます。




  • 朝起きてすぐの歯磨き(就寝中に増えた菌を飲み込まないため)

  • 定期的な歯科検診

  • よく噛んで唾液(天然の殺菌成分)を出すこと




これらも、実は立派な「腸活」の一つなのです。






腸を整えることは、人生の質(QOL)を上げること



これからの腸活は、単にお腹の調子を整えるだけでなく、「脳のパフォーマンスを上げ、睡眠の質を高め、老化炎症を防ぐ」ための積極的な健康投資と言えます。



  1. メンタルのために腸を整える(脳腸相関)

  2. 菌に「短鎖脂肪酸」を作らせる(ポストバイオティクス)

  3. お口のケアから腸を守る(口腔腸連携)



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